分家の出世頭の由良守應(もりまさ)の本が配布されました。彼は、何度か刑罰にあっていますが、祖母たちは「女の人のおしりを触ったからよ」と言って笑い話にしていました。
私はこの嘘話が気に入っています。芸者遊びが大好きで、何人ものなじみの女性がいたそうです。守應の本はこれまで何度も出版されています。
今回の本が一番まとまっているようです。しかし芸者衆を裸にして相撲大会を開催したり、伊藤博文らの護衛をしたり、陸奥宗光に付き合って刑務所暮らしをしたりと、まだまだ書かれていない人としての生き様があります。
欧米視察に同行した時も、別便で追いかけるようにしてサポートしています。岩倉具視らの日記にも記載されていて、政府の付け人として重要な役割があったようです。
ほとんど手紙などが残っていないのが不思議です。商人として成功していた菊池海荘や浜口悟陵などとも通じていたのにです。
とくに歴史の表舞台に躍り出たわけではないけれど、人として懸命に生き抜いた記憶は今も人々の記憶に残っているようです。
できれば今NHK大河ドラマでやっているような「西郷どん」みたいなドラマにならないものでしょうか。