稗に泣いている。

田んぼの畔の草を刈った。稗が生えている。今はまだ稲と同じようなもんだが、もうすぐ覆いかぶさるようにして大きくなる。2mの高さになって、軸が太くて硬いので、コンバインの刃先が壊れてしまう。困ったものよ。この炎天下に稗切りをするか。

1俵60㎏、1万円の世界だ。消毒代と肥料代を差し引くと、いくらになるんだろう。コンバインやトラクター、田植え機に乾燥機、籾摺り機、機械代を引いたら間違いなく赤字になるような気がする。スーパーの米はマズいからな。自分で作った米ほど旨いものはない。

去年、小米、くず米の販売に間違いがあって、大量の「姉さん米」(くず米をそう言う)を今も食べている。私は姉さんじゃないんだけどな~、と反省することしきりよ。多分、来年も古米となった「姉さん米」を食べることになる。

普通のご飯を食べてみたい。武士は食わねど高楊枝か。みかんのダニの消毒をやっている。カッパ着て、大汗かいて、マスクとゴーグルで息ができない。薬のせいで胸がパクパクする。あと何年こんなことやっていられることか。