梅の土用干しをしています。

毎年でもないですが、たまに梅干を作っています。山の片隅に植えた梅の木から梅をちぎってきて塩漬けする。梅雨が明けたら炎天下に数日間干して出来上がり。わりと簡単ですが、これがなかなか奥が深い。やってみると分かります。

母や祖母は紫蘇で赤くしていました。紅ショウガや福神漬け、スイカの漬物などに料理に使っていたものでした。私は一人暮らしなので白漬けです。やはり料理というか、質素になってきたものです。

夜、玄関に入れておくのですが、独特の強い香りで家中、梅干しの匂いで充満しています。お暇な方、是非、挑戦してみてください。自分で作った梅干しは美味いですぞ。

(老婆心ですが、少し塩は多めにした方が失敗がないようです。重さで言うと塩が2割強か)

(それから梅酢は、イノシシの肉の臭み抜きに使うと結構いけます)

お寺の坊さんが書いた本です。

一昔前の坊さんが書いた面白い本です。説教とか、法話といった話で、たまにこういった隙間のある本もいいわな、と思いました。私は物心ついた時には近所の古刹の興国寺でお薄と饅頭をいただきながら座っていました。

我が家は、高野山の真言宗と臨済宗でした。祖母が国防婦人会の会長さんなどをしていたとかで、長い戦後があったようでした。目黒絶海和尚が住職でした。達筆な人で酒が大好きだった。興国寺は専門学校としてたくさんの雲水がいた。

今は坊さんのなり手がないんだとか。この本の関大徹さんも、当時としてはごく普通の坊さんだったと思います。それほど宗教人として、社会に居場所があったし、必要とされていた。今は嫁さんがないとか貧乏は嫌だとかヘンなことになっている。

この本を読んで、子供の頃を思い出すのは私のような仏縁があるものだけか。是非にとは言わないが、暇を作って見てみるがよい。ふっと隙間、余裕のあることに気が付かされる。その人なりに、ということよ。