吊るし柿を作った。

富有柿などの甘い柿は全部アライグマにやられてしまった。渋柿でも、新品種のものは食べられてしまっていた。昔からある串柿だけ残されていた。とても貴重だよ。

子供の頃は竹串に刺していたものだ。今は吊るし柿にして食べている。この方が格段にうまいのだ。学生時代に九州の人が作り方を教えてくれた。阿蘇の方では、竹ヘラを使って皮をむくそうだ。カナゲが付くと味が悪くなるんだとか。

さすがに私はステンレス包丁で剝いた。小ぶりなので手の筋肉が痛くなった。

剥いた皮は干して、漬物に使う。とくにタクアンの味付けには欠かせない。昔ながらの良い味になる。すっかりスローフードにはまっている。