虎徹の刀

虎徹の刀は今も人気が高い。大体、300万円くらい出せば、手ごろな二尺三寸の品が手に入ると思う。バブルの頃は1千万円もしたというから、それも人気商品だったから、高値で買った人はため息をついているだろう。備前の祐定は、時代のわりに値段が安いし、据物切りに使っても現代刀よりよく切れると聞いている。

吸い付くように切れるで、といった刀剣家がいたものよ。虎徹で据物切りをする人はいないだろう。石灯籠を切ったという昔話はウソに違いない。直ぐ刃の虎徹を手に持って見たけれど、とても上品に見えた。数珠刃、ぐの目の虎徹が見慣れていて、鑑定会でもすぐわかる。ネットオークションで刀を買う人は素人さんだろう。

私も楽しみでよく見ているけれど、刀は手に持って見なければ何も分からない。日本美術刀剣保存協会の鑑定会には25年ほど通った。あまり上達はしなかった。それでも刀には不思議な魅力を感じている。現代刀も大好きだ。