最近、この手の本を読むようになりました。年と共に味わいが分かるようになったのかもしれません。まだ若い人には分かりにくいだろうなと思います。
私も学生時代にはあちこちでアルバイトをしたり旅行にも出かけました。スキー場や観光地では、こんな季節労働者がいたことを覚えています。
彼らを自由でいいなと思う反面、私には決められた価値観や期待があって、同じではない、私とは違うと確信していました。
しかし年齢を経てみると、それぞれに人生があって、味わいがあるものだと考え直しています。
「老年期は、人生の甘く芳しい果実でなければならないはずだ。」原書で読んでみたくなる瞬間でした。
私は英語はダメですが、原文には本物の魂があることを知っています。
Philosophy、海外の学生さんに大学院で何をしているのかと聞くと、「philosophyを勉強しています」と恥ずかしそうに答えたことがありました。
日本人にはない感覚でした。日本人は哲学などと言って分かったようにしていますが、あまり口にしたい言葉ではないですよね。
だからでしょうか、日本にはこんな本がないんです。彼らと対等に付き合うためには、本当は一番大事なことだと思っています。人として。