八朔を採って、そのまま生で出荷している。これまでだと春先まで、三月まで貯蔵していたのだが、今はそんな手間暇はかけられない。それに味もよくなっている。気候が温かくなったせいだろうね。昔は山の裾に蓆を広げて、八朔やネーブルを山積みして、蓆を被せてシダで覆って、春先まで寝かせてイカラセテいたものよ。
雪が降ったからね。それを大きな松の木なんかが覆って、絶好の貯蔵場にしていた。とても美味しそうに仕上がったよ。贅沢な時代よな。年とともに作業が辛くなってきた。昨日は120ケース作ったけど、もう腰がない。これで赤字だったら、と、ふと心配する。最近、みかん畑に鹿の角が落ちている。かなり大物だよ。
イノシシもしょっちゅう来るし、ワンダーランドや。彼らは私を仲間だと勘違いしているらしくてじゃれに来るのだ。