毎年、この季節になると茶摘みをして番茶を作っています。サラリーマンだったころ、子供の頃に飲んだお茶が懐かしくてね。家に帰ったら、自分で好きなお茶を作って飲もうと計画していました。かなり美味いと思います。スーパーで売ってるような安物ではありません。
新芽だけを摘み取って、すぐに蒸しあげて、杵で突いて、趣味の世界ですから一生懸命です。母の実家では、一晩桶に漬け込んでいました。各家庭にそれぞれの味があるようでした。和歌山では、茶粥、茶飯が有名です。
近所の開山興国寺では、行事のある時は大釜で茶飯を炊いて、そのおこげでおにぎりを作ってくれました。美味いのなんのって。もう50年以上前の、雲水さんがたくさん修行していて賑やかだったころのお話です。今は坊さんのなり手がないんですってね。