やっと灯篭ができた。

今日は七日盆だからぎりぎりセーフか。親父の七回忌だ。法事もしたしな。出来の悪い息子でもこれくらいはと思っている。親父は都合があって、三男坊なのに家業を継いだ。上の二人はとても出来が良かったらしい。東京の叔父に甘えて、東京に行きたいと何度もせがんだらしい。

世間は厳しいのにね。おかげで私が家業を継いで、一人百姓仕事に汗を流している。家の伝統的なことは親父を飛ばして、祖父から私に教えられた。これから迎え火、送り火の、松の根っこ(肥え松)を使った松明を作る。これも親父は作らなかった。私が子供のころから作り続けている。

いや、サラリーマンしていた時には親父が作ったんだろう。盆には、昔のことを思い出している。我が家の紋は、丸に蔦だ。でもこのデザインは珍しいでしょ。いろんな種類の透かし彫りの型紙が残されている。こんな伝統も、地域から消えていくんだろうか。15日には灯篭焼の行事がある。